福祉用具専門相談員の仕事とは? 

仕事の話

失われた30年。。。不景気・・・コロナ問題・・・

そんなマイナスなワードが行きかう昨今ですが、少子高齢化から免れない日本は介護業界で働く人が増えてきています(;^_^A

私はそんな介護業界の中で18年間、福祉用具専門相談員として働いています(^o^)

知らない人がほとんどだと思いますが、やってみると意外と良い仕事だと思いますので、ご紹介出来たらと思います。

介護業界はマンパワーをで介護をする介護福祉士や福祉制度を熟知している社会福祉士等が中心です。

介護支援専門員(ケアマネージャー)の認知度も高まりつつあります。

そんな中で未だにマイナーな位置づけにある福祉用具専門相談員。

福祉用具 (ふくしようぐ)とは、日常生活に支障のある 障害者 や 要介護者 ・要支援者の生活の便宜を図るための用具、及び 機能訓練 のための用具のこと 。 義肢 や 車椅子 などの 補装具 と呼ばれる機能補助用具も福祉用具の一種である。 日本では長期間に渡り福祉用具の統一した定義がなく、「介護用具」「福祉機器」など様々な呼称で呼ばれたきた 。 1993年 ( 平成 5年)に成立した 福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律 (以下、福祉用具法と呼ぶ)によって、福祉用具は「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障のある老人又は心身障害者の日常生活上の便宜を図るための用具及びこれらの者の機能訓練のための用具並びに補装具をいう。 」と定義された 。

Wikipediaより引用

一般的に目に触れる機会のある杖や車いす、シルバーカー等も福祉用具に当たりますが、こういった用具を専門に扱い、各個人の身体状況や住宅環境に合った商品を提案販売する仕事をしています。

福祉用具専門相談員の仕事は需要が伸び続け、にわかに脚光を浴びてきています(*^-^*)

gesogeo
gesogeo

わたしは18年の間トップセールスとして会社規模を5倍に成長させ、居宅介護支援事業所の創設や、おむつ配送事業等も創設しました♪

どこの馬の骨かわからん奴の記事ではない事だけは認識して頂けたら幸いです(笑)

福祉用具専門相談員の仕事

福祉用具専門相談員は資格としては50時間の研修+簡単な修了試験を受けて合格すれば、簡単に名乗る事はできます、費用としても数万円で取得できる気軽な資格です。

介護業界の資格の中では最も取得が容易です。

介護初任者研修(旧ホームヘルパー2級)や介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員。。どれも1週間で取れるものではありません(;^_^A

というわけで福祉用具専門相談になる事自体は非常に簡単なのです。

ただし、本当の意味で福祉用具の専門相談員になるには実務3年は掛かります。日々新しく出てくる新商品や制度改正に伴う法知識、利用者の状況を身体状況を把握して適格に知識の引き出しを使い、提案を組み立てなければなりません。

他の介護関係の資格と異なり専門の学校はありませんので、実務による経験値でしか本当の専門相談員にはなれないのです。

同じ福祉用具専門相談員と言っても経験年数や学習意欲、で雲泥の差が生まれます。

頼りになる福祉用具専門相談員には仕事がひっきりなしに来るようになります。

そういう相談員になぜ仕事が集中しているのかを分析し、まずは先輩の真似をすることから新人は始めると良いでしょう。

福祉用具専門相談員は福祉用具貸与・特定福祉用具販売・住宅改修と言われる介護保険上の業務が主となっています。

福祉用具専門相談員としてケアマネージャーや関連職種の方々と連携を取りながら、利用者へ適切な福祉用具の提案を行う仕事を行っています。

車いす

しかし、福祉用具専門相談員は福祉用具のプロです、福祉用具が必要となる一般在宅以外にも施設や訪問看護、デイサービス、役所、病院等様々な場所に福祉用具の相談で訪れる事になります。

福祉用具専門相談員のやりがい

福祉用具専門相談員が所属する会社はあくまでも営利法人が母体の事がほとんどで、相談員としてだけでなく営業として活動する事が多い職種です。

ただし、通常の営業とは異なる点も多く、必要な物を必要な人に必要な分、しか販売ができないと思った方が良いでしょう。

ですので一般的には過度なノルマやインセンティブも少ない会社が多いと思います。

最初は営業活動で会社や商品、キャンペーンや制度情報等PR。

顧客が増えてくると相談員としての役割が比重を占めてきます、相談業務を重ねて利用者(お客様)からの信頼や実績でケアマネージャーや関係職種に頼られるようになってきます。

人に頼りにされるようになり、利用者に喜んでもらえるようになり、『ありがとう』の言葉を生で頂けるようになると、社会貢献出来ている実感を得る事ができます。

道具を通して利用者の人生の補助になるため、直接の介護よりも、多くの利用者と関われるようになります。

忙しいですが様々な方の人生の支えになっている実感が得られます、一生続けられる仕事だと私は思っています(*^-^*)

喜び

また、専門相談員として経験する知識は暮らしそのものに活かせる部分も多いので、自分や自分の家族、親戚、友達の役に立つ事も出てきます。

誰でも必ず老いていきます。

今まで普通に出来ていた事が出来なくなり、その出来なくなった部分を補うのが福祉用具なのですから。

超高齢化社会での福祉用具相談員の使命は大きいと感じています。

福祉用具専門相談員の辛さ

辛い

介護業界でのメインワーカーは介護職員です。

そのワーカー達の仕事を割り振るのがケアマネージャー(介護支援専門員)であり、専門職の理学療法士・作業療法士や看護師も関わってきます。

その中で福祉用具専門相談員のポジションが非常に低く感じている人が多いと思います。

簡単に取得できる資格ですし、もし経験値が低ければ、業界内の人から見ればただの素人に見える場合もあるのです。

カンファレンスでも蚊帳の外で最後に一言だけおまけ程度に発言させてもらう程度。。なのに1時間も参加していて馬鹿らしいな。。。と感じる人も多いのではないでしょうか?(笑)

カンファレンスとはサービス担当者会議とも言われ、介護に関わるスタッフ全員で介護の目的や内容を共有し、変更されれば変更の意図をも共有して、よりよいケアを目指すための会議です。 ご家族だけが知り得る利用者さんの暮らしぶりや、医療面からのケアの評価や提案、介護サービスの特徴などあらゆる角度からケアを見つめ、より適切なケアをするために欠かせない会議です。

次に、書類関係の煩雑さが挙がります。

どうしても公的な制度を利用する事が多い仕事な為、行政への提出書類が多く、時間を割かれます。。

その結果、残業が増える。。さらに利用者優先で行動しなければならない為、変な時間に呼び出されしまう事もあります(;^_^A

更に福祉用具は頑丈に作られている事からも重量物が多く、運搬設置に体力を使います。中には腰を痛めてしまう人もいます。

そういった業務を熟しながら売上を積み上げていくわけですが、前述した通りノルマの設定が難しい為、インセンティブがつく会社も少なく、賃金も少ない会社も多く存在します。

ネガティブな要素が全くない仕事も存在しないと思いますので、いかにネガティブな要素を消して、やりがいを見出して仕事に取組めるかが大切です(^_-)-☆

福祉用具専門相談員の年収

福祉用具専門相談員全体の平均年収の相場は、280~350万円ほどで、介護サービス事業所や介護施設の現場で働く介護職員と、ほぼ同等の水準です。

これはあくまで平均値ですので、会社や地域によってかなり違いが出ると思います。

全くの未経験者が一人で営業活動や相談業務が出来るまでには最低でも6か月は掛かります・・・

その間は勉強しながら会社から給料を頂いている状態ですので、ある意味では学校行ってるのにお金をもらっている状態と言えます(笑)

私の勤務先の界隈では3年目~10年目で年収400万円~500万円程で働いている人が多い印象です。

営業職で考えてしまうと明らかに年収が低いと感じる方も多いと思いますが、法人営業や飛び込み営業、個人営業とは異なり、情報提供+相談員という特殊な位置づけになる職種だと思っています。

例えば車いすの新型が出たので営業活動で訪問したとしても、その車いすの特徴と使う利用者の身体状況がマッチしなければ使えません。。

たまたま合う顧客がいれば紹介して頂ける事もありますが、あくまで商品の情報提供で、ケアマネージャーや関係職種の方に商品の認知をして頂く事がメインになります。

必要な物を必要な人に必要な分だけ、が基本になる営業活動なのです。

施設関連をメインに営業活動をする場合は上記と異なりますので、後述します。

福祉用具専門相談員の将来性

少子高齢化が進む現在の日本の状況は皆さんもご存じかと思います。

団塊の世代と呼ばれる人達が2025年には全員後期高齢者になります(;^_^A

医療費や福祉に掛かる予算が激増します、、、

若い世代は年金問題や経済成長が停滞している日本に不安を持っている方も多いと思います。。

成長産業で働いている方は良いですが、これからはAIにとって代わられる仕事も激増していきます。

実は、そんな中でも福祉用具専門相談員の仕事は増え続けています、まぁ高齢者増えてるんだから、そりゃそうだろ!って思う方もいると思いますがw

福祉用具専門相談員の仕事は利用者一人一人の身体状況や住宅環境、人生背景、様々な要素を加味しながら用具を選定する仕事ですので、なかなかAI化やオートメーション化出来ません(;^_^A

地道な仕事です・・・

大手企業も参入を試みてますが、システム化出来る部分が少ないのが現状ですので、高効率で利益を生み出せず、撤退も余技なくされています。

2050年頃までは仕事が間違いなくある業界ですので、現在30歳程の方は定年近くまではしっかりと働ける将来性があると私は思っています(*^-^*)

福祉用具専門相談員に向いている人

営業職の要素と相談員としての活動をする事を加味すると対人コミュ力の高い人が有利になる仕事というのは間違いないですね。

ただそれだけだと他の業種の営業職の方が給料も良いし、福祉用具専門相談員になる必要ないんじゃない?って思っちゃいますよね?

という事で福祉用具専門相談員に向いている人の特徴を5つ紹介します。

ボランティア精神がある人

売上や利益も当然大切ですが、この職種ではボランティア精神が無い人は決して長続きしません・・

利用者になる方々は高齢者や障害者の方がほとんどなので、そういった人の生活の役に立ちたい!そういった気持ちが無いと信頼関係が作れません。何か商品を売って終わり、そういう商売ではないのです。

まめな人

大きな商談で一回の取引で数百万、数千万というお金が動く商売ではなく、コツコツと必要な人に必要な用具を必要な分だけ提供する仕事なので、こまめでフットワークが軽い人でないと続きません(;^_^A

優しい人

これはボランティア精神がある人に共通してします部分はありますが、人の役に立つ為には優しさが大切です。ゴリゴリの営業マンよりも優しい雰囲気がある人が好まれます。

常に学ぶ姿勢がある人

これは色んな仕事に共通してきますが、福祉用具専門相談員も常に新しい商品知識や制度改正の情報、病気に対する見識や住宅環境の知識が必要になります。常に新しい情報を取り入れられるようアンテナを張れる人が躍進しています。

清潔感がある人

これも対人職種では当然ですが、福祉用具専門相談員は個人宅にお邪魔する機会が多いです。利用者をご紹介頂くケアマネージャーや関連職種の方も、当然ですがこ汚い人よりも清潔感がある人を紹介したいものです(;^_^A 別にイケメンやキレイな女子である必要はありませんが、清潔感は絶対に必要です。

まとめ

いかがでしたか?

福祉用具専門相談員の仕事は確かに忙しく、賃金が高い会社も少ないでしょう・・・

生活の為にお金は必要ですし、お金を稼ぐ事がすべて!

そういった人には向かない仕事かもしれません。

わたしは仕事を選ぶ際に人に感謝されて、役に立てる仕事をしたいと思っていました。

人からの感謝や繋がりが人生を豊かにしてくれると信じています。

もちろん綺麗ごとだけでは食べていけませんので、感謝されると共にしっかりと利益も確保しなければなりません。

やり方次第で利益確保は出来ますので、やった分きちんと評価される会社に属する事が出来れば自分の暮らしが困窮する事もありません。

どの業界でも言える事ですが、自分が成長せずに組織や業種に文句だけ言っている人になってしまったら給料も上がりませんし、やりがいも見出せません。。

まだまだマイナーな福祉用具専門相談員の仕事ですが、わたしはやりがいをもって駆け抜けた結果、本当にあっという間の18年でした(笑)

コロナ過では良くも悪くも公的制度の一端を担う仕事な為、売上を落とす事もなく、リーマンショックもどこふく風でした。

まずは安定した仕事がしたい!!そんな動機でも良いので、まずは福祉用具専門相談員の扉を開いてみてはいかがでしょうか?

それではまた(^o^)丿

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